老人介護施設の手引きについて

 老人介護施設の手引きでは、介護施設の種類や有料老人ホームについて解説しています。一口に老人介護施設と言っても、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、有料老人ホーム、グループホーム、ショートステイなどいろいろな種類の介護施設があります。介護される方に合った介護施設を選ぶことが重要ですので、事前に介護施設の知識をつけておくことをおすすめします。各種老人介護施設の説明、各施設のサービスについての情報も掲載しています。

老人介護施設の手引き 新着情報

脳梗塞などで倒れてしまい病院で治療をした後に、多少の障害が残ってしまいいきなり家に帰って生活するということは、本人にとっても家族にとっても不安が残る場合があります。 そのような場合には、一定期間を目安に(3?6ヶ月程度)介護老人保健施設に入所して、施設に常勤している理学療法士や作業療法士らによって自立機能向上を目的としたリハビリをうけたりすることができます。

また、介護方法や介護用品の使い方の指導などが家族に行われる場合もます。一定期間ごとに在宅復帰ができるのかどうかの入退所判定が行われますので、可能なら帰宅ということになります。 介護老人保健施設は、このように病院から在宅へのかけ橋となるという意味から「中間施設」とも呼ばれています。介護保険三施設の中でも中間的な位置づけとなっています。

厚生労働省では、介護保険三施設のひとつである「介護療養型医療施設(介護療養病床)」において、医療や看護をほとんど必要としない入所者が約半数を占めており給付費の無駄が指摘されていることや医療保険が適用される「医療保険型療養病床(医療療養病床)」と機能が似ていることなどの理由によって2011年度末(2012年3月末)で廃止する方針を、すでに明らかにしています。

介護老人保健施設は「老健(ろうけん)」とも呼ばれています。介護老人保健施設では、介護を必要としている高齢者の自立を助けて家庭でも生活していけるように支援をしている施設です。介護老人保健施設は全国に約3,500施設あります。そして、現状ではほとんどの介護老人保健施設が医療法人の運営となっています。

介護老人保健施設は、要介護度1?5の認定を受けた65歳以上の高齢者のかたで、病状がほぼ安定しており入院治療の必要はないのですが、リハビリテーションを必要とする人が入所できます。リハビリテーションの対象外の人は入所することができません。また現状のリハビリを継続することができない場合には退所せざるを得ないということになります。

介護老人保健施設は、本人の自宅復帰などの目標に向かって医師による医学的管理を基準とした看護や介護、リハビリテーション、栄養管理、食事、入浴といった日常サービスを併せて提供しており、夜間でも安心できる施設となっています。ただ、医師や看護師がいる施設となりますので医療面でみると良いのですが施設に入所中は、原則として他の病院にかかることはできません。しかし急病の場合には、連携する病院などで治療を受けることができます。

介護老人福祉施設は「福祉型」の施設であることから、できる限り在宅生活への復帰を念頭に置いています。そして、施設サービス計画に基づいた入浴や食事などの日常生活のお世話や機能訓練、健康管理などを行っています。在宅での日常生活ができるようになったら、本人や家族の希望をふまえて、スムーズな退所のための支援を行うことになっています。

現実的にみれば、介護老人福祉施設は、介護保険三施設のなかで介護機能に最も重点をおいた施設ではありますが、入所期間も特に決められておりません。そして入所者も、80歳以上の高齢者の方が過半数を占めていることもありますので、退院できないままに看取られる入所者のかたも、相当数に達しています。

低価格で入れる介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、建設にあたって地方自治体に多額の補助金が支給されています。その反面、建設に行政の指導が入ることから、どうしても全国的にみれば一律の画一的な建物の造りとなっています。そして個性のないサービス内容になっています。 個室があっても全体の7割は「4人程度の相部屋」となっています。低額で入所できるといったメリットがある反面、プライバシーが無くて生活の質が低いまま放置されているといった点が指摘されています。