日本では急速に少子高齢化がすすみ1970年に高齢化社会に、1994年に高齢社会になり、2007年には超高齢社会となるといわれてきました。
この原因は、子供の出生数が減り、一方では平均寿命が延びて高齢者が増えているためです。2005年と比較すると2020年には総人口は1割ほどしか減らないのに対し、70歳以上の高齢者はほぼ倍に増え、社会的負担は急増すると言われています。
高齢者が増えるにつれ介護施設などの需要がどんどん増えていくでしょう。現状の介護施設等をご紹介します。
◆老人福祉施設
全国に5.300施設あり、自宅で適切な介護を受けることが困難な要介護度1?5に認定された人が入所できる施設で特別養護老人ホームとも言われています。対象年齢は65歳以上の高齢者(老人福祉法上では40歳以上)です。、
◆老人保健施設
施設は全国に3.100施設あり、対象年齢は65歳以上の要介護認定者です。比較的病状が安定し、リハビリテーションを主とした医療ケアと介護が必要な方が入所する医療施設で老人リハビリ病院とも言われています。。
◆療養医療施設
全国に3.770施設ありますが、この施設は減少傾向にあり2011年には廃止される予定です。対象年齢は65歳以上の要介護認定者で、病状が安定していて継続的に医療サービスを受けながら長期療養が必要な方が入所する医療施設です。
◆養護老人ホーム
入所の可否は、当該施設を管轄する福祉事務所が決めることになっていて対象年齢は65歳以上です。低所得などの経済的理由や心身上の障害といった理由により家庭での養護が難しいと認められた方を対象とした入所型老人福祉施設です。
◆軽費老人ホーム
比較的、低額な料金で高齢者を入所させ、日常生活上必要な便宜を供与することを目的とした施設です。
◆.グループホーム
全国6.400施設ある介護施設で比較的、安定状態にある認知症の要介護者が、少人数で共同生活を送ることができます。日常生活上の世話や機能訓練を行う介護保険特定施設です。
◆有料老人ホーム
老人福祉施設ではないが、老人福祉法で保護規定があります。利用料は全て利用者負担し常時10人以上の高齢者を入所させて、食事の提供や日常生活に必要な便宜を供与することを目的とした施設です。
◆高齢者ケア付住宅
高齢者を対象とした集合住宅です。様々なタイプがあります。
◆老人短期入所施設
介護者の疾病や旅行、冠婚葬祭などの理由で自宅での介護が一時的に困難となった方を短期間入所させるショートステイ施設。
◆生活支援ハウス
高齢者生活福祉センターとも呼ばれおり、最近は老人福祉施設退去者の受け入れ先になっている。高齢者に対して、介護支援、居住及び地域住民との交流といった機能を提供する施設です。
介護保険施設の介護療養型医療施設についてご紹介したいと思います。「介護療養型医療施設」は、介護と医療の両方を必要とする高齢者が長期で療養をするために入所する介護保険が適用される施設のことです。介護療養型医療施設は、病院や医院などの一角に設けられていることが多いため、一見すれば病院そのものに見えてしまうと思います。現在では、全国に3,000施設弱あります。
介護療養型医療施設では医学的管理と看護のもとで、入所者が自宅等へ復帰できるように介護はもちろんですが、日常生活の世話やリハビリなどを行なっています。入所者ができる限り自立した生活を営んでいけるように、配慮されています。 具体的にいうと病状が安定期にあって医学的管理のもとで、長期間にわたる療養や介護が必要な要介護1以上の人は介護療養型医療施設に入所することができます。
かつて、65歳以上の高齢者が一定割合で入院する病院は「老人病院」と呼ばれていました。しかし、介護保険が成立された後、この老人病院は「療養型病床群(現在の「療養病床」)」に含めて分類されることになりました。 このように「療養病床」は、「医療保険が適用される病床」と「介護保険が適用される病床」に、分けられています。前者が「医療保険型療養病床(医療療養病床)」で後者が「介護療養型医療施設(介護療養病床)」となります。